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高森明勅
2016.9.4 01:00

昭和天皇の被災地ご訪問

私はこれまで、天皇ご自身が直接、被災地にお入りになって
被災者を励まされるのは、
平成3年の雲仙普賢岳噴火災害の時に、
今上陛下が皇后陛下とご一緒に現地に入られたのが最初、
と繰り返し述べて来た。

ところが先日、ある方から
昭和22年9月のキャサリン台風による被害の際に、昭和天皇
ご自身が被災地にお入りになり、
被災者を激励された事実があります」
と教えて戴いた。

早速、確認すると間違いのない事実だった。

その時のお写真も拝見出来た。

その方の話では、それ以外の実例は確認しておられないとのこと。

ならばその後、途絶えていたのか、どうか。

『昭和天皇実録』を丁寧に点検すればはっきりするだろう。

だが該当期間は今のところ未刊なので、
宮内庁書陵部に出向く必要
がある。

残念ながら、今はその遑(いとま)を持たない。

よって取り急ぎ、この点について、謹んで訂正するにとどめる。

併せて、ご教示戴いたご厚志に深く感謝の意を表したい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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